ダイナミックレメディー

私たちが厳密な意味でレメディーと呼ぶ、薬として用いる自然物質は、動物の生命の状態に変化を引き起こすエネルギーにだけかかわる。つまり、状態を変化させる、精神のような(ダイナミックな)レメディーの働きは、こうした生命に対してのみ影響が及ぶ。

 

このことは、磁石の極がもっぱら磁力だけを近くの鋼に伝えることはできるが(しかも一種の感染とでも呼べる仕方で伝える)、それ以外の特性(たとえば他に硬さや延性などの性質)はった得ることはできないのと同様である。

 

こうしてレメディーとしての特殊な物質はどれも、一種の感染とでも呼べる伝わり方によって、もっぱらそのレメディーだけの特有な方法、しかも、他の薬にみられない方法で人間の健康状態を変化させる。

 

確かに、天然痘の病気にかかっている子どもの近くでは天然痘だけが伝わり、麻疹は伝わらないだろう。レメディーが私たちの健康状態に対して働きかける作用は、ダイナミックに、すなわち、感染とでも呼べる仕方によって生じる。ただしレメディーとしての物質は物質的な性質をまったく伝えないのである。

 

最もよくダイナミック化されたレメディーをごく微量で投与する。このときその分量を量ってみると、物質としての量はごくわずかしか存在しえない。

 

したがって、どんなに優れてた数学的な頭脳によっても、その微量さは、もはや考えることも、把握することもできないほどなのである。適切な症例においてこれほどの微量で投与するなら、同じ種類の薬剤を大量に投与するよりもはるかにずっと多く治癒力が現れる。

 

それゆえ、ほとんど唯一、ごく微量で投与されるものだけが、精神のような、自由に解放される、純粋な治癒の効力を持つことができるのである。粗野な薬剤そのものを大量に服用することによっては到底なしえないほど、ずっと大きな効果をダイナミックに発揮することができる。

 

そうした治癒の効力は、高度にダイナミック化されたレメディーの物体的な原子に由来するもののことではない。物理的にまたは数学的な表面的構造に由来するもののことでもない(ダイナミック化されたレメディーのより高められた効力を、今なお相変わらず物質的に存分に解釈しようとしても虚しいだけである)。

 

非常に湿せられた粒の中や、それが溶けた溶液の中に、目に見えない仕方で存在しているものは、レメディーとしての物質からできる限り解放され自由となった、特殊な治癒の効力なのである。

 

このエネルギーは、生きている動物の線維組織に触れることによって体の全体にダイナミックに働きかける(しかし、どんなに微細な物質と考えられたとしても、物質的な何らかのものを体に伝えるわけではない)。さらに、ダイナミック化されることによってより解放的なもの、より非物質的なものになればなるほど、それだけいっそう強いものになる。

 

私たちの時代は、偏見を持たずに考えることができる人物を非常に称賛する時代である。ならば、それ以外の仕方では説明のしようもない現象を毎日目にしているのに、ダイナミックな効力を非物体的なものとみなすことがどうしてまったくできないのか。

 

では、君が何か吐き気を催させるものを見たとする。それで君が吐きそうになったとき、たとえば、物質的な嘔吐薬のように、胃の蠕動運動を妨げるものが、君の胃の中に入ってきたのか。吐き気を催すものを見てしまったことが君の想像力に対してダイナミックに作用することによって、ただそれだけでそうなったのではないか。

 

さらに例をあげよう。君は自分の腕をあげたとする。腕をあげたのは、目に見える物質的な道具によってなのか。梃子によってなのか。君自身がもっている、精神のような、ダイナミックな意思の力によって、ただそれだけで腕が上がったのではないか。

 

 

 

サミュエル・ハーネマン著 

医術のオルガノン第六版より抜粋

 

 

 

 

 

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